患者様さんと二人三脚で治す突発性難聴

つらい耳鳴り、めまい、難聴で悩んだ時、妊娠中や糖尿病などステロイドを使うことができない時はご相談下さい

 当院は平成元年より突発性難聴や耳鳴り、めまいに悩む多くの患者さんと接してきました。当院を訪れる患者さんのほとんどは、病院でも治らず、どうすれば治るのか迷っている人ばかり。

専門外来は、患者さんと一緒になって希望の光を見つけるため設立しました。専門外来の意味は処置に急を要し、専門的な治療が必要ということ。突発性難聴は発症してから1時間、1日と経過するにつれ治り難くなる病気です。だから1日でも早く治療を始めて欲しいという願いを込めて名付けました。

 突発性難聴に苦しむ患者さんは子供から大人まで幅広く存在します。そのため、患者さん一人ひとりと向き合い、二人三脚でそれぞれの原因を追究、治療をしていきます。突発性難聴には鍼灸治療が最も効果的です。共に病気を克服していきましょう。

当院の突発性難聴治療の特徴!

01 ステロイドや高圧酸素療法などの副作用がない治療
 ステロイドや高圧酸素療法では、どちらも身体に大きな負担がかかるため、めまいや症状の悪化などの副作用が起こる場合があります。その反面、当院での鍼灸治療は、患者さん一人ひとりの状態、体質に合った無理のない治療で安心して治療を受けていただけます。鍼灸治療は、妊娠中、授乳中、癌、糖尿病などステロイドを使えない状況でも治療可能となります。
02 患者さんが納得するまで丁寧にご説明!
 当院では、的確な問診と患者さんの身体の声にも耳を傾け、現在の病状とこれからの治療方針、経過などを丁寧に対応、ご説明させていただきます。気になっていることすべてを吐き出し安心して治療に専念していただきます。
03 安全・安心・信用を徹底した高水準の治療!
 当院の理念として、安全・安心・信用があって初めて治療が成り立つと考えています。
 1本1本滅菌処理されている使い捨ての鍼を使用することで安全を確保。その中でも髪の毛より細い鍼を使用することで恐怖感を軽減し、鍼は痛くないことを知ってもらいます。当たり前のことですが、当たり前のことを徹底することで患者さんに安心してもらい信用につながると考えています。
04 最小限の負担で最大限の治療を実現!
 上記3つの理由が合わさることで初めて実現する治療効果があります。一番大事なことは患者さん第一主義!患者さんが本気で病気と向き合う環境を整えることで回復する可能性が高まります。
また、鍼灸治療は副作用がないといっても全身の血流が改善するため、走った後の疲労のような状態が出てしまいます。そのため、ツボ、治療法を見極めて体にかかる負担を最小限におさえることで、治療効果は倍増します。
05 国家資格保有で、各専門分野の鍼灸師が担当します!
 当院スタッフは全員、厚生労働大臣の行う鍼灸師国家試験に合格した鍼灸師。治療に使う道具は鍼とお灸のみ!当院勤務後一定年数以上の実務研修を経た後に各専門分野の治療に専念するスペシャリストです。
06 スタッフの明るさだけでも元気になります!
 笑う門には福来る!病は気から!というように、病に苦しんでいる患者さんは気持ちが負けてしまいがち、私たちが元気でいないと患者さんも元気になりません。スタッフ一同、明るく元気な笑顔で対応します。帰る際には元気になる人も少なくありませんよ。

こんな症状は赤信号!一日でも早い治療が必要です!

  • グルグルめまいがしている
  • めまいを繰り返す
  • 聞こえが悪くなった
  • 最近、耳鳴りがする
  • 病院で治療しても変化がない
  • 妊娠中・授乳中・癌・糖尿病などで薬が使えない
  • 寝不足や首肩の凝りが気になる

突発性難聴専門外来予約

突発性難聴とは

突発性難聴とは、特別なきっかけもなく、

あるとき 「突然」 に 「片方の耳」 が 「聞こえなくなる」  病気です。

医学が発達した現在でも原因がはっきりせず、これといった確実な治療法のない難病とされています。

発症するタイミングとしては朝起きたとき、または電話中などに突然聞こえなくなります。また、聞こえなくなる前に耳鳴りが気になる人もいます。

聞こえなくなってからはフラフラやグルグルといった「めまい」や、補充現象と呼ばれる自分の声が反響するような症状や聞き間違いも現れます。

突発性難聴の概念

 急性高度難聴の概念は、昭和57年に公式に認められたもので、突発性難聴を始めとする急激に発症する難聴をまとめたものである。すなわち、昭和48年に突発性難聴の診断基準ができて、概念が確立するとともに、鑑別疾患として特発性両側性感音難聴が定義され、その中から免疫異常に伴う難聴が更に独立した。一方では外リンパ瘻、ムンプス難聴が比較対象と境界確認の意味で診断基準が作られ、その差と類似点が研究対象となった。最近では低音域の難聴が主要徴候の急性低音障害型感音難聴が独立疾患として取上げられるようになってきている。現在は急性高度難聴の概念はこれらの疾患の総称となっている。

突発性難聴の原因

 突発性難聴は、急激に発症する感音性難聴のうち原因不明のものを指します。

 一般的に有力とされている説としては、おたふくかぜ(ムンプス難聴)や「はしか」、インフルエンザ等の発病後に高度難聴を引き起こすことからウイルス説が考えられています。

 また、もう一つの説として内耳(ないじ)血管の出血や血栓、塞栓(そくせん)、圧変化、内耳リンパ浮腫などによる内耳循環障害説というものもあります。

突発性難聴の状況

 2001年の厚生省研究班調査では、2001年時点での日本国内の突発性難聴患者数は35,000人、1987年の調査と比較して約2倍以上の伸びを示しています。

 突発性難聴が完全に回復するのは発症者の3分の1程度とされ、発症後4ヶ月で聴力固定、つまり治らなくなるといわれています。

剛鍼灸院グループでは、突発性難聴を発症し3ヶ月以上病院での治療をした後に来院される患者さんが大半を占めます。

もちろん発症から1日でも早く治療すれば完治しやすいのですが、3ヶ月、4ヶ月と経過してからでも回復する可能性が充分にあります。

 治療は、100%確実に回復するとは申し上げられませんが、たとえ完治しなくとも回復する見込みがあるのなら、鍼灸治療を試してみる意義があると考えています。

突発性難聴になりやすい人

突発性難聴になりやすい人の傾向としては

  • ストレスがたまっている
  • 睡眠不足
  • 妊娠中
  • 出産後
  • 肩こり・頭痛がひどい
  • 夜勤・残業が続いている
  • 風邪を引いた後、入院中・退院後など体力が落ちている時
  • 最近、フラフラとめまいが続いている
  • よく耳鳴りがする
  • 年齢とともに体力が落ちてきた

などがあります。


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突発性難聴の症状

 難聴という疾患は、難聴単体の症状だけではなく、随伴(ずいはん)症状と呼ばれるそれ以外の症状が同時期に現れることが大半です。

難聴の治療は、この随伴症状も考慮しながら治療を組み立てなければなりません。以下に、難聴とそれに伴う症状について紹介していきます。

難聴

 難聴の症状は耳が聞こえなくなる、または聞き取りにくくなることをいいます。
そして、見方によってさまざまな分類、診断をされます。

難聴の分類

分類その1:時期による分類

 難聴は発症した病気の種類や発症してからの経過によって、(1)一過性(一時的なもの)、(2)急性期、(3)慢性期の3つに分けられます。

そもそも難聴は聞こえに関係している器官が機能しなくなる病気のため、発症した場合には一日でも早く治療を行うことが完治する上でとても重要になってきます。

分類その2:部位による分類

伝音性難聴の原因

蝸牛の外側に障害が起きています
(中耳炎など)

感音性難聴の原因

蝸牛の内側に障害が起きています
(突発性難聴・メニエール病など)


 難聴は、聞こえに関係する器官の障害部位によって分類されます。 分類の仕方としては、蝸牛(かぎゅう)を境界にしてそれより外側の障害を伝音性(でんおんせい)難聴、内側の障害を感音性(かんおんせい)難聴と分類します。

分類その3:音域による分類

 人間は低音から高音まで幅広い音域を聞き分けることができますが、主に500Hz以下の低音域が聞こえなくなった状態を低音難聴、それより高い音域が聞こえなくなった状態を高音難聴と分類します。

めまい

 難聴の症状でもう一つ忘れてはならないのが「めまい」です。 耳の奥には空気の振動を電気信号に変換して脳に伝える蝸牛(かぎゅう)という器官と平衡感覚を司る三半規管が並んでいるのですが、難聴になると蝸牛やその周辺の圧力が変化するため、同時期に平衡感覚にも支障が出ることがあります。

めまいを訴える患者さんの多くに「フラフラする」といった症状が現れますが、それがひどくなると「グルグル回る」といったような症状を訴えるようになります。
めまいという症状は薬では治りにくいものですが、これも鍼灸治療が得意とする分野です。

難聴患者さんの声を聞いていると、「耳が聞こえないことよりも、めまいを何とかして欲しい!」と訴える方が少なくありません。

耳鳴り

 難聴を発症したとき、最も対(つい)で現れやすいの症状が耳鳴りです。
耳鳴りは人によって「キーン」という金属音のような高音で聞こえたり、「ジー」というセミの鳴くような音や「ザー」というノイズのような低い音で聞こえたりします。

耳鳴りの症状は難聴を発症する際の初期症状や後遺症としてもしばしば現れます。
治りにくく、一生仲良く付き合って慣れるほか治療の手立てがないと言われる事も多いのですが、鍼灸治療なら回復する可能性が充分にあります。

顔面神経麻痺

 顔面神経麻痺とは、顔の神経が麻痺することによって顔の表情がたるんでしまったり、ひきつったりすることをいいます。具体的な症状としては、お茶を飲むときに口からお茶がこぼれてしまったり、まぶたが閉じなくなったりします。

難聴を発症する患者さんの中には、この顔面神経麻痺と対(つい)で現れるHunt(ハント)症候群という病気にかかる方もいます。
顔面神経麻痺があらわれており、難聴の症状がないものはBell(ベル)麻痺と呼ばれています。
Hunt(ハント)症候群とBell(ベル)麻痺は末梢性顔面神経麻痺と呼ばれ、その70%を占めています。

上記の顔面神経麻痺の原因は、膝神経節と呼ばれている部分でウイルスの再活性が起こるからと定義されています。

このうち、Bell(ベル)麻痺はほとんどがHSV-1:単純ヘルペスウイルスの関与により起こり、そのうち10〜20%はVZV:帯状疱疹ウイルスが原因と言われています。ただ、Bell(ベル)麻痺の場合、帯状疱疹は認められないため、ZSH:無疱疹性帯状疱疹と呼ばれています。
また、Hunt(ハント)症候群はVZV:帯状疱疹ウイルスが原因となります。
※H23顔面神経麻痺のガイドラインより

顔は人目に触れる部分ということもあり気にする患者さんが多いのですが、この麻痺も鍼灸治療が得意とする疾患のひとつです。

突発性難聴類似疾患鑑別表

難聴の有無 難聴の種類 め ま い 顔面のまひ
突発性難聴 感音性
メニエール病 感音性
ムンプス難聴 感音性

良性発作性
頭位めまい症

-
中耳炎 伝音性
ベル麻痺 -
ハント症候群 感音性
聴神経腫瘍 神経性

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感音性難聴

 感音性難聴とは、耳にある鼓膜や中耳炎という病名にもなっている中耳(ちゅうじ)と呼ばれる部分よりも内側の障害に起因して聞こえなくなるものをいいます。

 音は空気が振動し、耳の穴を通り鼓膜へぶつかってその振動が蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる器官まで伝わります。蝸牛で空気の振動が電気信号に変換され、その電気信号が脳へ伝えられてはじめて音として認識されます。
この音の伝達過程の中で蝸牛より外側が障害され引き起こされる難聴を伝音性難聴、内側が障害され引き起こされた難聴を感音性難聴とそれぞれ呼んでいます。

 感音性難聴の症状としては、難聴のほかに蝸牛の障害として補充現象という音が過剰に聞こえてしまう症状や、高音部分の聴力低下に伴う聞き間違いといった症状が出てきます。

 一般的に感音性難聴を発症した場合、構造的な問題から伝音性難聴よりも症状は強く、回復しにくい傾向にあります。突発性難聴やメニエール病、ムンプス難聴などがこの難聴に分類されます。

感音性難聴の聴力の傾向とその障害部位

感音性難聴の聴力

感音性難聴は骨導・気導ともに聴力が低下します

感音性難聴の原因

蝸牛の内側(ピンク部)に障害が起きています


伝音性難聴の聴力の傾向とその障害部位

伝音性難聴の聴力

伝音性難聴は気導だけが聴力低下します

伝音性難聴の原因

蝸牛の外側(ピンク部)に障害が起きています


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低音難聴(急性低音障害型感音難聴)

 低音難聴とは、読んで字のごとく低音域にあたる部分が主として聞こえなくなる難聴の症状を指します。

 人は20Hz〜20,000Hz程度の音域が聞き分け可能であるとされていますが、低音難聴にかかると、通常聞き取れるはずの音域の中で最も低い500Hz以下の低音域が聞き取れなくなる傾向にあります。

低音難聴

 低音難聴で聞き取れなくなる音域は、日常会話で使われる人の声の高さに相当することから生活の質(Quality Of Life=QOLと言います)を考える上でとても重要だとされています。

なお、聴力検査では125Hz〜8,000Hzの範囲を測定しますが、聴力検査表の中央より左側の数値が低い場合が低音難聴と診断されます。

 会話に重要な音の高さは500Hz〜2,000Hzとされていますが、500Hz以下の音域に聴力低下が起こると声がこもって聞こえたり、全体的に聞き取りにくくなるといった症状が現れます。

また、逆に500Hz以上の音が聞こえなくなると言葉を歯切れよく聴くために重要な「子音成分」が聞き取れなくなるため、聞き間違いを起こしやすくなります。

また、一般的に使用されている低音難聴は、正式には急性低音障害型感音難聴と呼ばれます。
低音部分の聴力が急激かつ著しく低下した感音性難聴という意味です。

 急性低音障害型感音難聴は1982年に日本で初めて報告され厚生労働省研究班により診断基準が提唱された比較的新しい疾患概念で、特に日本国内に多くみられる疾患です。
この病気は20代から40代の女性に多く発症し、女性対男性の発症比率は2対1ほどになります。

 幸いなことに、低音型の難聴は高音型と比べて回復しやすい傾向にあります。


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子供の難聴

 子供は身体的に成長段階であり、その構造上の問題から難聴を引き起こしやすい状態にあります。

 子供が難聴を発症する原因はさまざまです。当院で難聴の治療をおこなっているお子さんのほとんどが中耳炎による難聴、はしかやムンプス(おたふくかぜ)の後に発症した難聴、あるいは原因不明の難聴(突発性難聴)のいずれかです。

どの世代でも難聴の危険信号が出ている

 H28年、文部科学省:学校保健統計調査では、難聴に関係する疾患が過去最多の結果。これは、幼稚園から高校生までほとんどの世代であらわれています。また、難聴を引き起こす背景には、体質の問題、耳に影響を与える呼吸器系の弱さにもあらわれています。

「ぜん息」(表7,図10,図11)
① 平成28年度の「ぜん息」の者の割合は,前年度と比較すると,小学校,中学校及び高等学校ではわずかに減少しているが,幼稚園では増加している。 なお,昭和42年度以降,各学校段階において増加傾向にあったが,平成22~25年度にピークを迎えた後はおおむね減少傾向にある。

② 年齢別(図11)にみると,6歳から12歳の各年齢で3%を超えており,6歳が3.88%と最も高くなっている。 また,11 歳以降は年齢が進むにつれて減少している。

「耳疾患」(表7)
平成28年度の「耳疾患」(中耳炎,内耳炎,外耳炎等)の者の割合は,幼稚園2.83%,小学校6.09%,中学校4.47%,高等学校 2.30%となっており,前年度と 比べると,各学校段階において増加している。

「鼻・副鼻腔疾患」(表7)
平成28年度の「鼻・副鼻腔疾患」(ちくのう症,アレルギー性鼻炎(花粉症等) 等)の者の割合は,幼稚園 3.58%,小学校 12.91%,中学校 11.52%,高等学校9.41%となっており,前年度と比べると各学校段階において増加している。

突発性難聴

 子供で突発性難聴等と診断される場合は、成長段階において耳に関係する器官の一部が循環障害を起こしたときに発症します。原因不明といわれていますが、大きな要因のひとつとしてストレスがあります。感受性豊かな子供は引越しや席替えなど環境の変化が精神的なストレスとなり難聴が発症することもあります。また、過剰な運動から内耳の循環障害を起こす場合もあります。

ムンプス難聴

 最も回復が難しいとされる難聴の一つがムンプス難聴です。
ムンプスとはおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因となるムンプス・ウイルスのことです。この病気にかかると顔、特に耳の下がおたふくのように腫れ上がり高熱がでます。

特に3〜9歳に発症しやすく、症状の一つとして難聴が現れることがあります。高度難聴、そして子供が聞こえなくなったことに気づかず発見が遅くなることから回復が難しいとされています。
しかし、鍼灸治療では皮膚からの刺激が患部にまで伝わるため、本人の成長を促すとともに回復能力を高めることができるのです。

ハント症候群

Hunt症候群(ハント症候群)とは

 Hunt症候群とは、耳性帯状疱疹ともいわれ、片側の耳介、外耳道およびその周囲、もしくは軟口蓋(口の中)に痛みを伴う水疱(帯状疱疹)と共に、顔面神経麻痺難聴耳鳴りめまいが現れる病気です。

 顔面神経麻痺の中では、約14%の割合を占めています。 Hunt症候群は、難聴顔面神経麻痺症状が比較的強く出てしまうため、完全には治りにくい病気で、発症から一日でも早く治療にとりかからなければなりません。

Hunt症候群の原因

 Hunt症候群の原因は、水疱瘡(水ぼうそう)です。多くは子供の頃にかかった水疱瘡のウイルスであるVZV(水痘帯状疱疹ウイルス)が神経節(神経細胞が集合している場所)にひっそりと住み着き続け、ストレスが溜まったとき、抵抗力が低下したときに再活性するからです。

中耳炎

 子供の耳は成長途中のため大人と比較して小さく、同時に耳管(じかん)と呼ばれる耳と鼻を連絡している通路の傾きが穏やかです。そのため、くしゃみや咳、鼻をかんだとき、あるいは水泳中に鼻水や水が耳に侵入しやすく、中耳炎を発症して難聴の症状があらわれやすいのです。

子供の難聴、原因の一つは構造上の問題

大人の耳子供の耳

 子供は成長段階ですが、ただ大人より小さいだけではありません。
少しずつ、大人の体になるために、さまざまな器官が変化していきます。特徴的な器官は耳管と呼ばれる、耳と鼻をつないでいる部分です。耳管の役割は、耳の中の圧を一定に保つこと、そして、過剰な音を鼻に貫くためのもの。
ただでさえ大人の耳管より細く短い部分ですが、同時に大人より耳管の角度が浅いことが難聴の原因となります。

 子供の難聴は健康診断などで発見される場合が多く、発症からかなりの時間が経過しているため回復が難しくなることも少なくありません。普段から親御さんが子供の変化を気にかけてください。

子供の難聴治療について

子供の難聴 子供用の鍼

 子供は成長段階であり、精神的、肉体的にも感受性が豊かなため、良くも悪くも様々な刺激に対して素直に反応します。
そのため、治療には軽く皮膚のツボに触れるだけの刺さない小児鍼を使用する治療をおこないます。


子供の治療 子供の治療

 大人と違い鍼を刺さないため刺激が弱すぎると思われるかもしれませんが、子供さんにはこの程度の刺激で十分効果があります。また、その刺激量は年齢や性別、症状の度合いによって微調整します。

 難聴の治療は、単に耳だけを治療するのではなく、自律神経の働きを正常になるよう整え、気管支や鼻など呼吸器系の機能を高めることによって、治療だけでなく再発を予防することにもつながります。

子供の治療は難しい?

 子供の難聴治療が難しい理由、それは子供だからです。もともと子供の難聴は、ムンプス難聴など早期発見しても治療が困難なことがおおいものです。このことをふまえなくても子供はしっかりしゃべったり、あるいは相手に自分の症状を伝えることができないから治療の開始時期が遅れ、完治がより一層難しくなります。

 耳が聞こえなくてもほかの事に夢中になり気がつかない、親に話さない場合、その結果、親御さんが難聴に気がつくのが遅れるからです。

ほとんどの場合、健康診断や中耳炎などの痛みを伴う症状を併発したときに初めて発見するケース。この場合、いつ難聴発症したのか遡って診断することが困難であり、発症から数ヶ月も数年も経過してから治療を開始せざるをえない状況に陥りやすいものです。

そして、子供は聴力検査がしっかりできない。音が聞こえたときにボタンを押すという聴力検査というものに対して正確な情報として結果が伴わない場合がしばしばあります。そのため、新生児では脳波で聴力を調べています。

 子供の難聴治療で重要なことは、子供の異変に気がつけるかどうかで完治できるかどうか予後がおおきく異なってきます。
しかし、親御さんが気がつけなかった場合でも悔やむことはありません。悔やんでいてもしょうがないといったほうがいいでしょうか、お子さんのこれからの将来を考え、今できる治療を確実におこなっていきましょう。


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難聴治療実績

 ステロイド点滴や鼓膜への注射、血流改善薬、利尿剤、高圧酸素療法...
病院でいろんな治療をしたけれど、一向に良くならない!そんな悩みをお持ちではありませんか?

近年、疲労の蓄積や精神的ストレスによる血行障害が突発性難聴の発症に大きく関わっているということが分かってきましたが、西洋医学の分野では有効な治療法が確立されておらず、病院では上記のような治療を試行錯誤しているのが現実です。

一方、東洋医学をベースとする鍼灸治療では主となる耳の症状だけに焦点を絞ってアプローチするのではなく、難聴が発症した原因が「身体のどこにあるのか」を追求します。
そして、その原因を踏まえたうえで(耳以外の部分も含めた)全身の関連器官の血流改善治療を行うため、病院で「治らない」とサジを投げられてしまった患者さんでも、鍼灸治療で聴力が回復することは決して珍しくないのです。

下のグラフは、実際に当院で鍼灸治療を受けて症状が回復した患者さんの回復度合いを示しています。

患者Aさん 男性(50代)

突発性難聴の治療

 平成18年8月、右耳に突発性難聴を発症したケースです。

難聴発症後、平成18年8月に聴力検査を実施。その後、平成18年10月から当院での鍼灸治療を開始。

約3ヶ月の治療期間を経て、平成19年1月に再度聴力検査を実施しました。

*右のグラフは、数値(dB)が下がる(グラフが上がる)ほど小さい音でも聞きとることができ、聴力回復が顕著であることを示しています。

一般には、突発性難聴を発症して2〜3ヶ月を過ぎると聴力の機能回復がほとんどなくなり、4ヶ月で聴力が固定されると言われています。
症状の進行特性上、難聴発症後は治療を受けるのが早ければ早いほど回復の可能性がグンと高くなります。
もちろん、4ヶ月を超えてからでも回復の可能性はあります。4ヶ月を超えたときこそ鍼灸治療しか回復させる手段はありません。

難聴のツボ

 実際の治療では、突発性難聴に至った原因を客観的に追求し、患者さん一人ひとりに最適な治療をおこなっていきます。 一般的な鍼灸治療としては耳の周囲にある「耳門(じもん)」、「聴宮(ちょうきゅう)」、「聴会(ちょうえ)」というツボを使用することが多く、また、耳を含めた首から上の血流改善に効果がある「天柱(てんちゅう)」、「完骨(かんこつ)」といったツボも頻繁に使われます。 その他、患者さんの状態に合わせて治療方針を決めていきます。

*患者さんの症状によっては、関連する器官として腰や手、足にあるツボに治療をおこなうこともあります。

■耳の周囲のツボ:耳門・聴宮・聴会

突発性難聴のツボ

■首周囲のツボ:天柱・完骨

突発性難聴のツボ2

実際の治療実績例

 2016年現在での、過去数年の治療実績をランダムに抽出してご紹介します。

■5歳未満女性 

ムンプス難聴

発症年月日:2009年7月
初診日:2009年9月
治療前検査日:2009年8月
治療中検査日:2009年12月
備考:ムンプス難聴

■5歳未満女性 その後

ムンプス難聴その後

発症年月日:2009年7月
初診日:2009年9月
治療前検査日:2009年8月
治療中検査日:2010年4月
備考:ムンプス難聴

■9歳女性  

9歳突発性難聴

発症年月日:2009年7月
初診日:2009年8月
治療前検査日:2009年8月
治療中検査日:2010年1月
備考:突発性難聴

■9歳女性 その後 

9歳突発性難聴その後

発症年月日:2009年7月
初診日:2009年8月
治療前検査日:2009年8月
治療中検査日:2010年4月
備考:突発性難聴

■10歳女性 

9歳突発性難聴その後

発症年月日:2015年11月
初診日:2016年2月10日
治療前検査日:2016年1月
治療中検査日:2016年7月
備考:突発性難聴

■10代女性

中学生難聴

発症年月日:2009年5月
初診日:2009年7月
治療前検査日:2009年7月
治療中検査日:2009年8月
備考:突発性難聴

■20代女性  

20代難聴

発症年月日:2009年4月
初診日:2009年5月
治療前検査日:2009年4月
治療中検査日:2009年5月
備考:突発性難聴

■30代女性

ストレス難聴

発症年月日:2012年6月
初診日:2012年6月
治療前検査日:2012年6月
治療中検査日:2013年1月
備考:突発性難聴

■50代女性

50歳メニエール病

発症年月日:2009年11月
初診日:2009年11月
治療前検査日:2009年11月
治療中検査日:2010年1月
備考:メニエール病


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活動実績

 当院グループでは、メニエール病、突発性難聴、顔面神経麻痺など耳鼻疾患に関わる鍼灸師向けの治療セミナーをおこなっております。また、関係学会に参加し、院内勉強会で情報共有することで、より先進的、高度な治療を患者さんに提供するための取り組みもおこなっております。

関連する参加学会

  • 日本耳鼻咽喉科学会
  • 日本小児耳鼻咽喉科学会
  • 日本顔面神経学会
  • 全日本鍼灸学会

難聴治療セミナー

東洋医療臨床技術大学校アカデミー

第1期(2009)~第8期(2017) 難聴治療セミナー

NPO全国マッサージ協会

2015/9 和歌山支部
2014/8 兵庫支部
2010/4 長野支部
2009/9 静岡支部
2008/8 大阪支部

執筆・取材掲載

鍼灸ジャーナル

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医道の日本

医道の日本医道の日本2

東愛知新聞

東愛知新聞鍼灸

週刊朝日

週刊朝日鍼灸 週刊朝日2
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突発性難聴 Q&A

突発性難聴の特徴は
ある日「突然」片方の耳が聞こえなくなる、そして、耳鳴りやめまい、自分の声が反響して聞こえる補充現象というものが現れます。
このような症状には個人差があり、難聴だけの人、めまいを伴う人など様々です。
突発性難聴の原因は
原因不明の病気、難聴とも言われていますが、肩こりやストレス、睡眠不足、おたふくかぜ(ムンプス)、インフルエンザ、風疹、帯状疱疹(たいじょうほうしん)などで耳に関係する器官の血流障害が起こるために発症します。
突発性難聴に遺伝性は無いとされていますが、似たような体質や性格を持つ家族が同じ環境で生活することにより家族で突発性難聴を発症することはあります。
突発性難聴は、薬が耳の中にある血液‐内耳関門という部分ではじかれてしまい、病変部まで届きにくいことと、音を受容する有毛細胞という部分が、一度損傷すると再生することはないと言われております。
そのため、どんな薬を使用してもほとんど意味がありません。
突発性難聴を調べる検査にはどのようなものがありますか
突発性難聴の検査でまずおこなうのが聴力検査です。 この検査で、どの程度まで聞こえるのか確認します。
徒手検査として、音楽の時間にも使う、音程を合わせる音叉(おんさ)と呼ばれる道具を使用し、左右どちらの耳が悪いのか、伝音性難聴なのか、感音性難聴なのかおおまかに判断します。
最近では、検査機械が発達していることから、とりあえずヘッドホンをつけ、機械で聴力検査をします。 また、原因部分を特定するため、CTやMRIで頭の中に腫瘍や、異常がないか確認します。
そして、鼓膜の動きが正常かどうかの確認をするときもあります。
新生児から幼児までの年齢ですと、検査の結果を正確に訴えられないため、お子さんを眠らせた状態で、客観的に脳波の変動を調べるABR、ASSRなどの検査をします。
突発性難聴は治りますか
西洋医学では、発症してから4ヶ月で聴力固定、全快は約1/3と言われています。
しかし、東洋医学(鍼灸治療)では前述の聴力固定後の時期以降に来院される患者さんが大半ですが、聴力の回復、または聞こえやすさは変化する可能性は充分にあります。
前述のように、関連する肩などの血流を改善するだけでも耳の機能が正常に働き、聞こえや平衡感覚が改善するのです。
突発性難聴を治すのは難しいですか
それは、耳の中にある血液‐内耳関門という部分ではじかれてしまい、薬が病変部まで届きにくいことと、音を受容する有毛細胞という部分が、一度損傷すると再生することはないと言われているからです。 そのため、どんな薬を使用してもほとんど意味がありません。
しかし、鍼灸治療は、これに関係なく改善させることが可能となってきます。
難聴の度合いが重度であったり、発症から期間が経過しすぎると完全な回復は無理ですが、早期に鍼灸治療を始めれば見込みはあります。
その理由は、鍼灸治療をすることにより、有毛細胞など聞こえに関係する重要な器官に栄養を送っている「血管条」の働きを活性化させると考えられているからです。
めまいがひどいときは治療したほうがいいですか
突発性難聴の症状として、めまいが現れることはよくあります。
めまいがする…そんな時は、動かないようにしてすぐご連絡ください。あわてて動いてしまうとかえってめまいがひどくなることがあります。ご連絡いただければ、ご自宅まで治療にお伺いします。
当院では、日曜日や夜中など、通常診療の時間外の場合の症状出現も想定して、24時間体制で対応しております。診察券表面に記載してある緊急連絡先までご連絡ください。
めまいが強いのも突発性難聴ですか
突発性難聴とは「ある日、突然」片方の耳が聞こえなくなる原因不明の耳の病気ですが、難聴のほかに、発症前に耳鳴りやめまいが症状として現れることもあります。
めまいが強く、なかなかめまいが治まらない突発性難聴は、最終的にメニエール病として診断されることもあります。
突発性難聴と中耳炎は違いますか
耳の構造は、耳かきなどで耳掃除ができる鼓膜までの外耳、鼓膜から内側の中耳、そしてさらに奥の内耳があります。
中耳炎の場合、この中耳が侵されます。 突発性難聴はその奥にある内耳の病気です。
この内耳には平衡感覚を司っている三半規管と音を感知する蝸牛(かぎゅう)があるため、めまいや難聴の症状があらわれます。
病院ではどんな治療をしますか
病院でおこなう突発性難聴の治療は、入院または通院してステロイド(ホルモン剤)点滴または注射を2週間ほど続けます。
同時に、メチコバールなどのビタミン剤の摂取や、血流改善薬など、そして鼓膜の奥に直接ステロイドを注射したり、高気圧酸素療法をおこないます。
鍼灸院ではどんな治療をしますか
鍼灸院でおこなう突発性難聴の治療は、耳自体の血流改善を目的とした耳の周囲にある難聴に効果的なツボに鍼(はり)をします。
同時に、難聴になった原因を探り、その原因(生活環境など)で影響が出ている体の部分を改善する鍼をします。
例えば、夜勤が多い人は寝不足が原因で貧血気味になり、頭部や耳の周囲にうまく血流が回らないため難聴を引き起こすことがあります。
この場合は頭、全身に血液が行き渡るように血液を補う治療、ツボの選択をします。
突発性難聴は1回の治療で良くなりますか
突発性難聴は、症状や程度によって人それぞれです。
発症してからの経過、症状によっては1回の治療でかなり回復する人もいらっしゃいます。
しかし、大半の人は少し時間がかかります。
治療により一時的に回復したとしても、帰宅して難聴を引き起こした元の生活環境に戻ることにより、回復した部分も少しずつ治療前の状態に戻ってしまうからです。
根本的な治療としては、その日の疲れやストレスを解消し、生活習慣を見直しながら病気の治療をしていかなければなりません。
生活習慣への依存度が高い原因の場合は治療院での治療だけでは一度に改善しきれない部分もあるため、治療に時間がかかってしまうのです。
プールに入ってもいいですか
海やプールでの水泳は特に問題ありません。 ただし、注意事項が二点あります。
一点目は、水泳の後に耳の中に水を残さないこと。そして、二点目は水泳後の耳掃除の際に耳の中を強く擦りすぎないことです。
注意事項さえ守れば、難聴治療中だからといって水泳を控える理由はありません。
プールより、空気の圧が変わる新幹線や飛行機、トンネルの多い高速道路は、体調によっては避けたほうが良いかもしれません。
病院で治療しながら鍼治療してもいいですか
突発性難聴は、病院での治療と平行して鍼治療を行っても、全く問題ありません。
病院の前に直接鍼灸院へ来院される患者さんも少なくありませんが、その方の場合は数ヶ月単位で聴力検査を行い、現在の状態を患者さんに見える形で確認してもらっています。
子供でも突発性難聴になりますか
最近では子供の突発性難聴も増加傾向にあります。今では働き盛りからの病気ではないので注意が必要です。
また、聴力検査やABRの検査を行い、原因がわからない難聴を総称して突発性難聴と診断されるケースもあります。発病前の状況を聞いていると、おたふく風邪を患っていた、インフルエンザにかかっていた、水ぼうそうをしていたなど、特定できなくても、何かしらの原因がある場合があります。
子供の突発性難聴でも鍼で良くなりますか
もちろん効果はあります。問題なのは、小さいお子さんほど、自分も親も突発性難聴になったことに気が付かないことがあり、期間がたってから健康診断などでようやく発見することです。
この場合、発症からかなり時間が経過しているため、治療効果が期待できなくなる場合もあります。どんな病気にも言えることですが、早期発見、早期治療が望ましいといえます。

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