
めまいのツボ
めまいのツボ
実際の治療では、メニエール病に至った原因を客観的に追求し、患者さん一人ひとりに最適な治療を行っていきます。 一般的な鍼灸治療としては耳の周囲にある「耳門(じもん)」、「聴宮(ちょうきゅう)」、「聴会(ちょうえ)」というツボを使用することが多く、また、耳を含めた首から上の血流改善に効果がある「天柱(てんちゅう)」、「完骨(かんこつ)」といったツボも頻繁に使われます。 その他、患者さんの状態に合わせて治療方針を決めていきます。
*患者さんの症状によっては、関連する器官として腰や手、足にあるツボに治療を行うこともあります。
■耳の周囲のツボ

■首周囲のツボ

内関

内関は、手の平側で、手首のシワから指3本分上に位置するツボで、自律神経失調症の中でも、うつ症状、不眠症、車酔い、あがり症などの症状のによく使われています。
内関を刺激することで、普段から精神安定をもたらし、冷静さを保てるようになります。また、百会と合わせて使用することで相乗効果がうまれます。
心配性な方、トラウマがフラッシュバックしてしまうような方には、普段からここに極短い貼るタイプの鍼を貼っておくこともあります。また、不安が強い方、寝つきが悪い方には、寝る前に自分で刺激するといいでしょう。
百会

百会は、頭のてっぺんにあるツボで、全身にある経絡が交わるところで、全ての臓器と繋がっているとされています。そのため、全身的に自律神経のバランスを整え、活性化してくれます。
ストレスが蓄積した時、不眠、不安が強い時、症状が長期間続いていることが原因でめまいが起こっている時に使用するツボです。 女性が起こしやすい脳貧血によるめまい、頭痛などにも効果的です。
三陰交

三陰交は、女性を治療するうえで代表的なツボです。
主に、女性ホルモンの働きを整え、女性らしくしてくれるツボです。
三陰交は、生理痛を和らげたり、生理周期を整えたりすることで頭痛や肩こりなどの緩和につながります。
男性にとっての三陰交は、足の冷えなどを改善させることができ、下半身の血流改善をすることで上半身の過剰な血圧を下に分散させたり、逆に血液を押し上げる効果があることで頭痛の改善につながります。